新しいことをどんどん習得しても、しばらくしたら全て忘れていく…
こういう流れでは、結局何も習得できていないのと同じになってしまうんですよね。
習って終わりではなく、それをいかに定着させるか?
ここをしっかり実行できるかにで、成否が思いっきり分かれます。
要は「テスト」ですね。
特に、日本の子供の英語教育業界は、この部分には触れてこないスクールが多いです。
お勉強感の強い取組みをやらせると、嫌がる親が多いからです。
日本には、どうも「英語は楽しくなきゃね!」と考える親が多いので、
テストみたいなお勉強感の象徴など、楽しいはずの英会話にあってはならない…ってことみたいです。
(※英語に慣れさせる程度が目的なら別ですが…)
だからスクールは、語学力の成長に最も大切な「定着させる」ための取組みをもってこれないんですね。
でも、普通に考えて、いくら習ったその時だけ理解しても、定着するところまでいかないなら最初からやってないのも同じだから、そもそも英会話に通わせる必要なんてない…
ってことになっちゃうんですけどね。
歌やゲームなど楽しい取組みだけで、多くの英語表現や英語の基本ルールを学びきれるなら、
英語ペラペラの日本人が、もっとたくさん溢れていても全然おかしくないのですが、実際は、キャリアアップに真剣な20代30代の社会人がTOEICなどを受けても、平均点は600点程度です。
英検で言えば2級よりやや上くらいです。
2級のレベルは高校卒業程度の水準。
これが平均点。
つまりキャリアアップ目的で英語に真剣に向き合っていても、半数の平均以下の人たちは、高校卒業程度に達してない…。
つまり、決して、英語力が高くペラペラの日本人が溢れた状態には全くなっていない…
これが現状です。
せっかく習ったら、しっかり定着させる…。
結局、テストがあることで、習った内容をしっかり覚えるべく復習する時間を取ることになります。
僕の娘の場合、しょっちゅう小さなテストがあり、さらに半年ごとに大きなテストが実施されていました。
一定水準を超えないと、次のレベルのクラスに進めない、というかなり厳しいシステムになっていました。
だからこそみんな頑張って復習します。
それによって、習ったことを自分のものにしていきました。
結局、娘も含めクラスメイト全員が、なんやかんやで最後のレベルまで無事進級していきました。
そして全カリキュラムが修了したころには、全員揃って高いレベルに到達していました。
結局、こういう流れを踏まないと高い語学力は実現しません。
このような定着を高める仕組みがあるかないかで、その後に大きな差を生むことになります。
くれぐれも、その場だけの学びっぱなし状態にはならないように注意が必要です。