6ポイント全て押さえられているスクールは少ないのが現実
確かに、必須6ポイントの全てを綺麗に押さえられているスクールは少ないと思います。
特に日本ではその傾向が強いです。
つまり、ほとんどのスクールにおいて、スクールだけで必須6項目押さえることは、ほぼほぼ不可能と思って間違いない…ということです。
ただ、6項目の存在が分かっていて、押さえ切れていな環境条件が存在してることをわかってる状況は良いことです。
バケツのどこに穴が空いているか分かった状態なのですから。
一般的には、バケツに穴が空いている状態であることに一切気付けないケースがほとんどなので、穴の場所がわかっている状態というのは、ラッキーでしかないんですね。
単純に、そこを塞ぐ作業をすればいい…ただそれだけの話です。
現実的にどうすれば良いのか?
では、現実的に、どうやって塞ぐのか….どう全体の環境を整えればいいのでしょうか?
こここそが、子供の語学力を高いレベルまで育てられるか否かの分岐点です。
簡単に言ってしまえば、スクールが押さえ切れていない環境条件を、「親が別の手段を用いて塞ぎ、全て押さえた状態を作り出す!」ということです。
たったそれだけです。
これこそが、数年間頑張って英語教室に通ったけど、大して上達しなかったね…という残念な結果を回避するための最大の解決策です。
具体的には、
- 親がおうち英語の形で補う
- オンライン英会話の日本人講師に事情を説明して対応してもらう
- 別の通いのスクール等を併用する
などが挙げられます。
僕が個別サポートの参加者の方々におすすめしているのは、
- 親がおうち英語の形で補う
であり、実際、その形を採用していく方々がほとんどです。
ここまでやれば、もっと多くの子供の努力が報われて、もっと多くの日本人が高い英語力を手にします。
ですが、ほとんどの親は穴のあいているポイントを特定するどころか、穴が空いた状態になっていることすら認識できていません。
ですので、全て押さえた状態を作りキープし続けられれば、到達レベルにおいて、他者との圧倒的な差別化が実現します。
正直、結局のところ自分自身との闘いなのですが、他の子より自分の方が圧倒的にできる!…みたいな事実を認識することで、さらなる成長のモチベーションを子供自身が持つことに繋げられるので、上手く利用していけば良いと思います。
この2ポイントを整備し損ねるケースが多数発生!
必須6ポイントを全て押さえる上で、経験上、特に押さえにくいと感じる方々が多い項目があります。
以下の2つです。
・接触頻度
・定着を高める仕組み
勿論、各スクールによって異なってくるのですが、日本の子供語学教育業界の特徴を考慮すると、やはり上記2つが圧倒的です。
それぞれ詳しく解説していきます。
接触頻度の確保
接触頻度の確保に関しては、自宅で英語に触れる時間をしっかり設けていくことで解決します。
現実的な解決方法としては、
- レッスンで習ったことの復習
- レッスンを音声録音してもらって自宅での復習時に利用する
- 次回レッスンの予習
- 宿題を出してもらって取り組む
- レッスンで習った箇所の音読
- レッスン内容やレベルに近い絵本等を推薦してもらう
これらが挙げられます。
ポイントとしては、スクールで習っているところと連動させる、レベルを合わせることを意識することです。
全く関係のないこと、全く関連のないレベルのことをやっても、それぞれが独立したものとなってしまい、連動することによる相乗効果を手にできません。
軸を中心にして、その理解がさらに深まるような取組みを付加していきましょう。
定着を高める仕組み
定着度を高める仕組みは最も見落としがちな内容です。
正直、一般的な日本の英語系のスクールで最も網羅されていないポイントです。
定着を高めるためには、
- 習った内容の復習を習慣にする
- 習得できていない部分を明確にしてつぶす
この2つが必要になります。
この2つを実現できる最もシンプルな方法は、ズバリ、テストを設けるということです。
日本のスクールの多くは、テストがありません。
テストと聞くと、閉口する方々もおられるかもしれませんが、テストとは、どこが分かっていて、どこがわかっていないのかを明確にできる最高のツールです。
テストがなければ、なかなか復習の機会を持つことにならないので、結果、定着が実現していきにくいです。
習っている最中は分かったような気になっていますが、それが終わり次の内容に移っていしばらくしたら、それまでに習った内容は、徐々に忘れていきます。
確かにテストという嫌なイメージしか連想させないものって扱いにくい以外の何ものでもないのですが、かといって、復習の機会を持たず定着が起こらないのであれば、そもそも、英語を習う意味があるの?…ということにもなりかねません。
スクールが押さえていないのですから、親が工夫して、テストするか、テストと同じような役割を果たせる取組みを実施する必要があります。
言い換えれば、工夫次第で「テストのような緊張感」を感じさせないようなやり方ができると思います。
事例としては、
- 英語で遊んでるかのような感じで復習の機会を確実に投入していく
- テストというより、クイズみたいな遊び感覚で実質的なテストを実施して弱点探しを実施
- 親も一緒に勉強して、子供とクイズの出し合いをして楽しく復習からの定着を狙う
このようなスタンスで、テストが本来持つ役割を自宅で実施できます。
ここは、それぞれのお子さんの性格や好みなどにもよりますので、各家庭で、パパママが子供にとって最適と思われるやり方でアプローチしてください。
ただし、必ず実施することです。
ここを大事にするかしないかで、数年後の到達レベルや習得度が大きく変わることになります。